広さの話ではない。
ワイキキの宿を探していると、「スタジオ」という部屋が出てきます。日本でいうワンルームです。最大4名と書いてあっても、ワンルームに四人は窮屈ではないか。そう思って、ページを閉じる方は多いのではないでしょうか。確かに、床の面積だけを見れば、ホテルの広い部屋にはかないません。しかし、窮屈かどうかを決めているのは、面積ではありませんでした。四人が同じ場所に固まってしまうかどうかです。滞在の時間のうち、部屋で過ごす時間が何に使われているか。そこを見ると、答えが変わってきます。
私は、この部屋を2018年に買い、そのまま貸すのではなく、自分が泊まりたい部屋に全部変えました。改装のあと、家族三人で、二年のあいだに三度泊まっています。当時、息子は一歳から二歳でした。窮屈だと感じた記憶はありません。多かったのは、こういう時間です。息子と妻は、ソファでくつろいでいる。私は、窓ぎわのベッドに寝転んで、その目線の先の海を見ている。同じ部屋にいて、同じものを見ていませんでした。子供が小さいと、部屋で過ごす時間は長くなります。その長い時間を、三人が一か所に固まって過ごしたわけではなかったのです。
部屋の造りを見ると、その理由がはっきりします。寝具は、海の見える向きのクイーンベッドと、ソファベッドの二つ。食事をする場所は、アイランドのベンチ席と、椅子が三脚。つまり、寝る場所と、座る場所と、食べる場所が、最初から分けてあります。ソファは、昼はくつろぐ場所になり、夜は寝る場所になります。宿泊者の方の声も、同じところを指しています。二〇一九年八月には、大人二人と十代二人の四人で泊まって十分だったという声がありました。二〇二三年九月には、同じくらいの値段のほかの部屋より広く感じたという声も載っています。
窮屈かどうかは、面積では決まりません。四人の居場所が分かれているかどうかで決まります。3108は、ワンルームでありながら、寝る場所と、座る場所と、食べる場所が分かれている部屋です。その分かれ方が、四人でも、一人ずつの時間をつくります。写真で広さを測るより、どこに何があるかを見てください。部屋の様子と空いている日程は、トップページからご覧いただけます。
